なんとなく頭が冴えないとか、気分が落ち込みがちという時、私は鈴を鳴らすようにしています。今使っているのは、修行のためネパールへ出かけた際に買ってきた鈴。金と銀のふたつの鈴がグリーンのリボンで結ばれているものです。今までいろいろな鈴をお守りにしてきましたが、この鈴は音色がとてもやさしく、それでいて荘厳な気持ちになれるので気に入っています。鈴を鳴らすと気持ちがシャキッとし、元気になれるような気がするのです。
鈴と言えば、神社が思い浮かぶのではないでしょうか?参拝の際、大きな鈴を鳴らすのは皆さんにもおなじみですね。古来から鈴は神事に用いられてきた歴史があります。それは音が邪気を祓い、心を清めるものとして、信仰の対象となっていたからです。神社で鈴を鳴らして拝む慣習は戦後に広まりましたが、これは神へ願い事をお伝えする際、呼びかけのサインとして鈴を鳴らすのです。ちなみに巫女さんが神楽舞(かぐらまい)を舞う時、手に持って鳴らす「巫女鈴」というものもあります。これも神の注意を引いて呼ぶためのもの。神社で買うお守りに、鈴がついているものも多いですね。
皆さんも、鈴をお守りにして、音色に癒されながら邪気から身を守ってはいかがでしょうか?