霊能者のメッセージ

除霊実例物語

物事がうまくいかなかったり、体調が悪かったりするのは、霊が取り憑いているせいかもしれません。憑依霊のせいで生活に様々な支障をきたすことを「霊障」と呼びます。霊障のせいで不運続きだった人が除霊をした途端、幸運に見舞われるというケースは少なくありません。ただし、除霊には高い霊能力が必要です。ネットで検索すると「セルフ除霊」「自分でお祓い」などといったものが紹介されていますが、非常に危険ですのでやめてください。十分な霊能力なしに除霊を試みると、憑依霊がおもしろがって、あるいは怒って、ますます貴女にしがみつくでしょう。原因不明の不運や体調不良は霊能者に視てもらい、憑依霊がいる場合は早急に除霊してもらってください。
このコーナーでは、実際に除霊が必要なケースと除霊の進行について、実例をもとに紹介していきます。

第一回　妊娠初期に自殺した女性の地縛霊

麻美さんはこの半年、ずっと吐き気と嘔吐に悩まされていました。内科で胃の検査を受けましたが、異常なし。検査の前に医師から「妊娠の可能性はありませんか？」と聞かれましたが、即座に「ありません」と答えた麻美さんでした。独身で、彼氏と別れて半年の麻美さんが妊娠するはずはありません。でも、確かに生理は止まったままでした。婦人科へ行ってホルモン検査を受けてもやはり異常なし。生理がくるという注射を打ってもらったにも関わらず、来ないのです。「私の身体、どうしちゃったんだろう」思わず部屋でつぶやいた麻美さん。しかし、おかしいのは身体だけではありませんでした。
半年前、結婚を約束していた彼氏から突然別れを告げられたのです。3年つきあっていてもラブラブで、どちらかと言えば彼氏の方が麻美さんに夢中だったのに。理由を聞いても、ただ「突然、麻美のことが嫌になったんだ」と言うだけ。納得できず、共通の友達を通じて別れた理由を聞いてもらったのですが、やはり「理由はないんだけど、なぜか急に嫌になった」と答えたそうです。「そうよ、この部屋に来てからだわ」不意に麻美さんは立ち上がりました。半年前、このワンルームマンションに越してきてから、彼は去り、吐き気に悩まされ、生理が止まってしまったのです。「この部屋に何かいるのかもしれない」急に怖くなった麻美さんは、ネットで検索を始めました。

電話占い紫魂のホームページを知り、電話をくださった麻美さん。私は電話がつながった瞬間から、ぞっとするような邪気の存在を感じました。そして、麻美さんを霊視すると、背後から若い女性の霊が覆いかぶさっているのが視えたのです。「貴女は誰？何を訴えたいの」私が尋ねると、女性の霊はさめざめと泣き出しました。「私は麻美さんの前にここに住んでいました。この部屋で何度も彼と愛し合いました。妊娠に気づいたとき、きっと彼は結婚してくれると思ったのに、『おまえとなんか遊びに決まってるだろ』と言って去って行ったのです。私は子供を一人で死なせるのはかわいそうで、踏み切りに飛び込んで自殺したのです」その女性はあまりにも無念が強すぎて霊界へ行けず、マンションの部屋の地縛霊となっていたのでした。そして、後に入居してきた麻美さんに憑依し、自殺した当時の自分と同じ状態を味わわせたのです。「貴女の無念さはよくわかる。でも、麻美さんは全く関係ない人よ。彼女に取り憑いても貴女の無念は晴れません」「私だけ不幸なんていや！同じ思いをさせてやる！」 「やめなさい。貴女はかわいそうでした。お腹の子も気の毒。でも、関係ない他人を巻き込むようじゃ、同情はできなくなってしまう」「私と同じ思いをいろんな女にさせてやるんだ！」 説得しても押し問答のため、私はお経を唱えることにしました。
しばらく唱えていると、凄まじい形相をしていた女性の霊が穏やかな顔つきに変わったのです。そこで、再び説得に入りました。「これ以上、不幸な女性を作っちゃいけない。貴女は赤ちゃんと二人、霊界で楽しく暮らしなさい」「・・・わかりました」そこで、私は彼女の魂が霊界へ昇って行けるよう、別のお経を唱えました。これが「浄霊」です。しばらくして霊の気配がなくなり、霊界へ旅立って行ったのが確認できました。この間、麻美さんは記憶が飛んでしまっていたようです。あらためて経緯を説明すると、麻美さんはしんみりした声で「そうですか。気の毒な女性だったんですね」と答えました。そして、「あ、先生。生理が来たみたいです」と弾んだ声で言いました。「吐き気はどう？」と聞いてみると、「なくなってます。すごくすっきり」とのこと。さらに一週間後、再び麻美さんからお電話があり、「彼が戻ってきてくれました」とうれしい報告があったのです。

今回の霊は無念さが強かったとはいえ、もともとは穏やかな女性だったのでしょう。除霊もさほど手こずらずに済みました。霊界で赤ちゃんを無事に出産できればいいのですが・・・。

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